今週中のTOPIC『食の旬暦』
8月【ビール 】
~ビアガーデンの始まりは?~
冷たいビールの美味しい季節になりました。ビールと言えば、日本の夏の風物詩とも言えるビアガーデンを思い浮かべますが、この「ビアガーデン」はいつから始まったのでしょうか。
そもそも「ビアガーデン」という文化は、十九世紀に南ドイツ・バイエルン地方で始まったと言われています。
ミュンヘン市内を流れるイザール河岸にビールを貯蔵していた醸造所が、夏の間、テーブルとベンチを河畔に並べてビールを飲む場を市民に提供していました。
当時は食事を出すことが禁止されていたため、市民は食べ物を持ち込み、夏に屋外で飲むビールを楽しんでいたそうです。
一方、日本のビアガーデンというと、思い浮かぶのは、ビルの屋上で夏場にオープンするものですね。
この屋上ビアガーデンの始まりは、昭和二十八年に、外食産業企業の「ニュー・トーキョー」が大阪のビルの屋上にオープンしたビアガーデン「ニュー・トーキョー」だと言われています。
今は、ビアガーデンのスタイルも多種多様になり、庭園ビアガーデンやホテルのビアガーデン、広場や大通りで限定開催されるビアガーデンなど様々なスタイルがあります。
最近では女性客が増えたことから、料理も趣向を凝らした様々なメニューが多いそうです。