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今週のTOPIC「ペレットストーブのメリット」

冬に活躍する暖房器具というと、

エアコン、石油ストーブ、ガスストーブ、

電気ストーブなどを使っている方が多いのではないでしょうか。


しかし、最近では燃料に木質ペレットを使用する

暖房器具「ペレットストーブ」の人気も高くなっています。

  

燃料である「木質ペレット」は、

木が原料のため再生可能で、石油燃料のようにCO2を増やしません。


日本の森林資源の有効活用ができ、地球環境に優しいクリーンなエネルギーです。


そこで今回は、

ペレットストーブに関する知っておきたい情報をお伝えします。




◆ペレットストーブと薪ストーブの違い

昔から馴染みのある薪ストーブと

ペレットストーブの違いは何でしょうか?


両者とも木が燃料であり、

ゆらゆら揺れる炎が魅力的な

暖房器具という共通点はありますが、

薪ストーブは「薪」、

ペレットストーブは「木質ペレット」が

燃料という点が異なります。


薪ストーブは電気を使わず

災害などで停電が発生しても使えるため、

東日本大震災後にその良さが再度クローズアップされました。


一方ペレットストーブは着火時などに電気を使いますが、

火力調整などがしやすく、薪ストーブよりも扱いやすいでしょう。



また、薪ストーブは

屋根を突き抜ける長い煙突が必要で、

煙が出るため家と家との距離が離れている地域での利用となります。


ペレットストーブは

壁に孔をあけて排気を外に出せばよく、長い煙突は不要です。


既存住宅に後から取り付けることも可能です。


  
◆ペレットストーブの輻射熱で芯からポカポカ

ペレットストーブの魅力はなんといってもその「暖かさ」です。


今でこそ高断熱・高気密住宅は普通になってきましたが、

少し古い家屋だと断熱も不十分で隙間からは風が入り、

冬場は家の中でも厚着をして過ごさなければならないほどです。


そんな家をペレットストーブは力強く暖めてくれます。


ペレットストーブが放出する温風や輻射熱は、

エアコンと異なり体の芯からぽかぽかと温めてくれます。


  
◆燃料の「木質ペレット」とは

ペレットストーブの燃料「木質ペレット」の原材料は、

私たちの身近にある「木」です。


正確には、森林の成長過程で生じる間伐材や、

これまで捨てられてきたおがくずなどからできています。
  

日本は国土面積の約7割を山地や丘陵地が占め、

木は身近なところに豊富にあります。


輸入に頼る石油やガスと異なり、

木は切ってもまた植えることができます。

石油は燃焼するとCO2を排出します。


木質ペレットは燃やした時にCO2を排出しますが、

木が成長するときにCO2を吸収するため、

地球上のCO2を増やしません。


身近にある再生可能で

クリーンなエネルギーを使った暖房器具ということで、

ペレットストーブは今とても注目されているのです。

  

◆燃料の「木質ペレット」の入手方法

ペレットストーブの燃料となる木質ペレットの入手ですが、

都市部ではインターネットの通販でする購入する人が多いようです。


インターネット通販では送料などが余分にかかりますが、

重いペレットを自宅まで配送してくれるので便利です。


国産、外国産のものも含め、

自分の家のストーブに合う木質ペレットを選ぶことができます。


山林が多い地域では、

地元に木質ペレットを生産する工場があり、

そこから仕入れた木質ペレットを

ガソリンスタンドやホームセンターなどで販売しています。



◆ペレットストーブの初期設置費用と
石油ストーブとのランニングコストを比較

ペレットストーブを設置するにあたり、気になる本体価格に関してです。

人気のある国産のペレットストーブは、24万円から45万円くらいの価格隊となります。


ペレットストーブの燃料となる木質ペレットは、

10キログラム入りの袋一つ当たり500円前後で販売されています。


ペレットストーブと

石油ストーブのランニングコストを比較すると、

灯油価格が100円/リットル程度になると、

ペレットストーブの燃料費と石油ストーブの燃料費は

ほぼ同じぐらいになると考えられます。



◆ペレットストーブは長い煙突が不要。
 既存住宅でも設置可能

ペレットストーブは長い煙突は不要のため、

屋根に穴を開ける必要はありません。


従って大がかりな工事は不要、

新築はもちろん、既存住宅でも設置が可能です。


煙突は不要ですが排気筒は必要のため、壁には排気筒を抜く穴をあけます。


排気筒を設けることができる外壁際に

ストーブを置くスペースが用意できれば、

後は専門業者に頼んで設置してもらうだけです。



◆メーカー比較 国産 vs 欧米産

ペレットストーブは、実は欧米が先進国です。


日本国内には欧米から輸入したペレットストーブも出回っています。


欧米産のストーブは、

ずっしりとした重厚感、高級感、

デザイン性などが魅力的ですが、

価格は国産ストーブの方が比較的お手頃のようです。



◆補助金・助成金は?
 国や自治体もバックアップ

国や自治体でもペレットストーブ、

薪ストーブなど身近な「木」を燃料とした

暖房器具の普及に力を入れています。


ペレットストーブに注目が集まりだした平成25年には、

林野庁では「木材利用ポイント」を実施、

ペレットストーブや薪ストーブを購入した人に対し、

地域の農林水産品や農山漁村地域における

体験型旅行、一般型商品券・プリペイドカードなどに

交換できる「木材利用ポイント」を発行しています。


また、現在でも各自治体ごとに

ペレットストーブの設置に対し、

補助金・助成金を出しており、

住んでいる場所によってはかなりお得にペレットストーブが購入できます。


ペレットストーブユーザーが増え、

木質ペレットの需要が高まれば地元の産業が活発化することも期待されています。



◆ペレットストーブで
 癒し効果や暖房の「質」の向上も

ペレットストーブは、

灯油価格の高騰した平成19年・平成20年や、東日本大震災以降に需要が伸びました。


環境に配慮した暖房器具として認知度もあがってきました。


なじみの深い石油ストーブと比較すると

ストーブの本体価格では高価になりますが、

自治体などの補助金を上手に利用すれば入手しやすくなっています。


炎の持つ癒し効果や暖房の「質」、

地域活性化の効果まで見込むと、とても魅力的な暖房器具と言えるでしょう。

  

◆ペレットストーブで炎のある暮らしを楽しむ

ペレットストーブは、

都市部などでも「炎のある暮らし」に

魅力を感じる人を中心に導入が進んでいます。


ストーブの中でゆらゆらと揺れる炎のある暮らしは、

体だけでなく心までホッコリと温めてくれます。


さらに、お湯を沸かしたり、

煮豆を作ったりとお料理を楽しめるペレットストーブもあります。


ペレットストーブの設置を考えるなら

そのようなプラスαの魅力も検討材料にしてみてはいかがでしょうか。


それでは、また!!